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イノシトールの効果・効能

公開日: : 最終更新日:2017/10/25


イノシトールは、ビタミンBの一種と考えられている水溶性のビタミン様作用物質で、リン脂質の構成物質です。

かつてはビタミンと考えられ、ビタミンB群の一つに分類されていましたが、後の研究にて、他の栄養素でも働きが代用できることと欠乏症がないことが分かり、現在ではビタミン様作用物質として扱われています。

体内にある脂質の代謝を良くして肝臓への脂肪蓄積を防ぐ働きがあることから別名「抗脂肪肝ビタミン」とも呼ばれており、昔から肝臓に良い成分として知られています。
そのため、脂肪肝や肝硬変の治療薬に用いられることもあります。

体内ではブドウ糖によって生合成され、全身のあらゆる細胞膜に存在しますが、リン脂質(脳内物質)の重要な成分でもあるイノシトールは特に神経の細胞膜に多く含まれているのが特徴です。
脳細胞への栄養補給や、正常な神経機能の維持など脳の活動において大きな役割を果たしています。

しかしながら、食品からの摂取以外に体内でも作り出されることに加え、イノシトールの主な働きである「脂質のエネルギー代謝を促す作用」はビタミンB群(ビタミンB2・ナイアシン・パントテン酸)も行っているので、目立った欠乏症というのは今のところ報告されていません

また、水溶性のビタミン様作用物質は体内で使われなかった残りが排出されるので摂りすぎによる過剰症の心配もないと言われています。
脂肪分の多い食べ物を好む人や、アルコールをよく飲む人にはおすすめの栄養素です。

イノシトールの効果・効能・不足した場合の病気や症状など

イノシトールには脂肪とコレステロールの流れをスムーズにする作用があり、脂肪肝や動脈硬化などの予防に効果的です。
脂肪肝とは、バターのように白っぽい脂をした中性脂肪が肝細胞に溜まり、肝臓が肥満化してしまう病気のこと。

中性脂肪が皮下組織や内臓に溜まった状態が「肥満」で、肝臓に溜まった状態が「脂肪肝」です。
脂肪肝は太っている人がかかるというわけではなく、自覚症状もほとんどないのですが、日本国民の3人に1人が潜在的にかかっていると言われています。
放っていると、蓄積された脂肪が肝臓の血管を圧迫し、肝機能が低下して疲労感やだるさ、食欲不振などの症状が現れてきます。

イノシトールは肝臓に余分な脂肪が溜まらないようにコントロールする働きがあるため、脂肪肝を未然に防ぐことができるのです。
脂肪肝は肝炎や肝硬変などの深刻な病気に発展する可能性があり、気付いたときにはすでに手遅れということもある恐ろしい病気なので、脂質やアルコールの摂取量が多い人は積極的なイノシトールの摂取をおすすめします。

また、動脈硬化は血管にコレステロールが溜まることで起こる病気ですが、イノシトールには血中コレステロール値を下げる働きがあります。
脂肪肝や動脈硬化に限らず、脂肪とコレステロールの蓄積は様々な生活習慣病のリスクを高めることになるので、イノシトールのような「脂質の代謝を促す」栄養素を普段から意識して摂ることが大切です。

その他、イノシトールは、神経機能を正常に保つ働きや毛髪を健康に保ち、抜け毛予防・育毛・美髪効果もあります。

イノシトールの摂取の方法や注意、多く含まれる食品など

イノシトールは、オレンジ、グレープフルーツ、スイカ、メロンなどの果実類をはじめグリーンピースなどの豆類、小麦胚芽、さつまいも、トマト、キャベツの葉といった植物性食品に多く含まれています。

100gあたりのイノシトール含有量

  • オレンジ:約208mg
  • グレープフルーツ:約154mg
  • グリーンピース:約283mg
  • さつまいも:約60mg
  • トマト:約40mg

成人男女の1日あたりの目安摂取量は、250~500mgです。
水溶性のビタミン様作用物質は水に溶け出す性質があるので煮物や汁物の時には汁も一緒に摂りましょう。
おすすめは、食後のデザートなどで生のフルーツを食べる習慣をつけること。

一般的な食生活をしている健康体の人であればイノシトールが不足することはあまりありませんが、コーヒーをよく飲む場合は少し気をつけなければいけません。
イノシトールはカフェインによって大量に消費されてしまいます。

その他、脂肪分の多い食品をよく食べる人、アルコールの摂取量が多い人、脂肪肝や動脈硬化を予防・改善したい人、コレステロール値が気になる人、薄毛や抜け毛が気になる人も、通常より多めに摂取した方が良いでしょう。

また、脳の活性化には、イノシトールと同じビタミンBの一種であるコリンと一緒に摂取したり、この2つを含んだ「レシチン」を摂るとさらに効果的。
脳の細胞膜を構成するリン脂質は、イノシトールとコリンが結びついてできたレシチンによって作られており、脂質の代謝に関してもイノシトールとコリンを組み合わせた方が高い効果が期待できます。
ちなみに、レシチンは大豆製品や卵黄などに多く含まれています。

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