*

ビオチンの効果・効能

公開日: : 最終更新日:2017/10/25


ビオチンは、水に溶ける性質を持った「水溶性ビタミン」です。

ビタミンB1やB2などと同じ「ビタミンB群」であり、別名は「ビタミンB7」。

ビタミンB群に分類される前は、皮膚炎予防因子として発見されたことからドイツ語の「皮膚」を意味する言葉に由来して「ビタミンH」と呼ばれていました。

現在は、補酵素として働くことから「補酵素R」と呼ばれることもあります。

他のビタミンB群と同じく三大栄養素(脂質・糖質・たんぱく質)の代謝に関与し、脂肪酸の合成、糖新生、アミノ酸の代謝に関わるカルボキシラーゼという酵素の働きをサポートしています。

糖新生とは糖以外の物質からブドウ糖を作り出すことで、糖のエネルギー生産時に発生する乳酸を肝臓に送り、ブドウ糖に再合成させて、偏食などによる糖不足を防ぎます。

ビオチンは、皮膚の炎症を引き起こす物質を排出する作用があり、アトピー性皮膚炎の治療に用いられることの多いビタミンです。

幅広い食品に含まれており、腸内でも生成されるので通常の食生活で不足することはめったにありませんが、1日10個以上の生卵白を食べる人や抗生物質を服用している人は欠乏症が出やすいと言われています。

生卵白に含まれるアビジンはビオチンの吸収を阻害し、抗生物質は腸内細菌を減少させるせいでビオチン生成量が少なくなるからです。

また、ビオチンは2003年に食品添加物として一部使用できるようになりましたが、調整粉乳(粉ミルク)はビオチンをほとんど含まない上に添加が認められていないため、乳児のビオチン不足が問題視されています。

ビオチンの効果・効能・不足した場合の病気や症状など

ビオチンは元々、皮膚の炎症を防ぐ因子として発見されたもので、皮膚との関わりが深いビタミンです。

特にアトピー性皮膚炎を予防・緩和する効果が注目されており、その他、湿疹などの様々な肌トラブルに有効です。

また、アミノ酸の代謝に関わる酵素(カルボキシラーゼ)の補酵素として働いているため、毛髪や爪の健康維持にも役立ちます。

ビオチンの摂取によって薄毛や脱毛、白髪を防ぐことができ、不足すると、これらの症状が出やすくなります。

カルボキシラーゼは脂肪酸の合成や糖新生にも関わる酵素なので、その働きをサポートするビオチンが不足するとエネルギーが十分に作られず疲労感、脱力感、倦怠感、食欲不振、うつ症状などを引き起こしてしまいます。

反対に、ビオチンの必要量をきちんと満たしていれば疲労回復や筋肉痛を和らげる効果が期待できます。

さらに、血糖値が高い人ほど血中のビオチン濃度が低く、糖尿病患者にビオチンを投与したところ、症状が改善されたという報告があります。

ビオチンは、喫煙・アルコール・乳製品・生卵白の過剰摂取、抗生物質の長期服用、便秘や下痢などによる腸内環境の悪化によって不足しやすく、ビオチン含有量が少ない母乳や粉ミルクを飲んでいる乳児も注意が必要です。

ちなみに、生卵白の過剰摂取によるビオチン欠乏症を「卵白障害」と言い、皮膚炎、結膜炎、白髪、脱毛、味覚障害、不眠、神経障害などの症状が現れます。

また、妊婦さんがビオチン不足になると非常に高い確率で胎児に奇形が誘発されてしまうので、妊娠中は積極的に摂るようにしましょう。

ビオチンの摂取の方法や注意、多く含まれる食品など

ビオチンが豊富な食品は、牛・豚・鶏のレバー、大豆、イワシ、玉ねぎ、カリフラワー、落花生、玄米、卵黄などがあります。

同じ卵でも、ビオチンを多く含む卵黄とは対照的に卵白にはビオチンの吸収を妨げるアビジンが含まれていますが、欠乏症(卵白障害)になりやすいのは生の卵白を大量に食べた場合です。

卵白障害は、卵白に含まれるアビジンがビオチンと結合し、ビオチンが腸で吸収されなくなって起こるのですが、加熱されたビオチンはアビジンの影響を受けなくなるので火を通していれば問題ありません。

ビオチンは熱・光・酸に強く、加熱調理による損失もほとんどありません。

ただ、アルカリには不安定なので、重曹などと一緒に調理するのは避けましょう。

厚生労働省が定めているビオチンの1日の目安量は18才以上の成人男女ともに45μg、妊婦は47μg、授乳婦は49μgとなっています。

食品のビオチン含有量は、牛レバー50gで約38μg、卵1個だと約12.5μgです。

ビオチンは食品成分表に記載されていませんが、肉類、魚類、豆類、野菜など様々な食品に含まれているため普通に食事をしていれば不足することはなく、水溶性ビタミンなので大量に摂っても過剰症の心配がありません。

抗生物質を長期間服用していたり、腸が不健康な人は腸内で作られるビオチンの量が少ないので目安量よりも多めに摂った方が良いでしょう。

また、アトピー性皮膚炎や湿疹などの肌トラブルには、ビオチンと同様に皮膚の健康を保つビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンEを組み合わせると、さらに効果的です。

AMAZONで価格・詳細を見てみる → ビオチン

スポンサーリンク

関連記事

記事はありませんでした

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


PAGE TOP ↑