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ビタミンUの効果・効能

公開日: : 最終更新日:2016/03/24


ビタミンUは、水溶性ビタミン様作用物質の一つで、アミノ酸の一種であるメチオニンの誘導体の構造を持っています。
化学名は「塩化メチルメチオニンスルホニウム」と言い、「S-メチルメチオニン」と表記されることもあります。
また、消化性潰瘍を防止する因子としてキャベツの絞り汁から発見されたため別名「キャベジン」とも呼ばれています。
ビタミンUと聞いてピンとこない人でもキャベジンは一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
キャベジンという名称がそのまま胃腸薬の商品名にもなっているようにビタミンUは胃腸を健康に保つ働きがあり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を予防できることから英語で「潰瘍」を意味する「ulcer」の頭文字をとってビタミンUと名づけられました。
健康維持というよりも医薬品に近い作用があるためキャベジンと同名の商品に限らず、様々な胃腸薬の成分として使用されています。
ビタミンUは、ビタミン様作用物質でありながら体内で生成されず、もともと人間の体内には存在していません。
はっきりとした欠乏症がなく、必須栄養素でもないためビタミン様作用物質として扱われていますが、胃腸の粘膜や肝機能への働きは明らかになっているものの摂取量が定まっていなかったりと、未だ不明な点が多く残っています。
ただ、ビタミンUが胃腸の粘膜や肝機能を正常に保つことによって健康や美容にどのような効果をもたらすのか、他にはどのような作用があるのかなど、今後の研究が期待されている栄養素でもあります。

ビタミンUの効果・効能・不足した場合の病気や症状など

ビタミンUの主な働きには、胃酸の分泌抑制と、胃腸粘膜の新陳代謝促進があります。
胃酸とは胃液に含まれる消化液のことで、強力な酸によって胃の中の食べ物を消化したり、食べ物と一緒に入り込んだ菌の殺菌を行っています。
分厚い肉でも溶かしてしまうほど非常に強い酸性ですが、胃の内側は粘液で守られているため、胃そのものが溶かされることはありません。
ところが、胃酸が過剰に分泌されると胃粘液では守りきれなくなり、胃の粘膜が傷つけられて、胃のもたれや痛み、胸やけ、吐き気などを起こし、胃炎や胃潰瘍になる可能性も高くなります。
ビタミンUは胃酸の量を調節し、過剰な分泌を抑えることで胃酸過多によるトラブルを防ぎ、胃の健康を保つことができるのです。
また、ビタミンUはたんぱく質の合成に必要な栄養素でもあります。
すでに胃粘膜がダメージを受けた場合は、たんぱく質を大量に作り出すことで胃粘膜の新陳代謝を活発にして、壊れた組織を修復しやすくします。
主に胃痛や胸やけを予防・改善できる成分として胃腸薬に使用されていますが、消化管潰瘍の治癒能力を高め、回復を早める効果があることから最近では胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの治療に用いられることも多くなっています。
さらに、肝機能障害の改善にもビタミンUが役立つと言われています。
ビタミンUは肝臓の脂質を減少させ、肝機能の働きを助ける効果があるため脂肪肝(肝臓に脂肪が溜まる病気)などを予防・改善でき、現在はガンや生活習慣病を予防する抗酸化作用も期待されています。

ビタミンUの摂取の方法や注意、多く含まれる食品など

ビタミンUは元々、キャベツの絞り汁から発見された栄養素なので当然キャベツに多く含まれています。
その他、レタス、セロリ、パセリ、アスパラガス、ブロッコリーなどの野菜に多く、青海苔、牛乳、卵などにも含まれています。
ビタミンUは体内で合成できないので、その効果を得るためには食品などから摂取しなければいけません。
しかし、水溶性のビタミン様作用物質であるビタミンUは水に溶けやすく、熱で壊れやすい性質を持っています。
ビタミンUを効率よく摂取するコツは、加熱せずに生のまま食べること。
新鮮な生野菜を使ったサラダが最適ですが、水洗いの際にはあまり長く水にさらさないように気をつけましょう。
ちなみに、ビタミンUは酸には強いのでマヨネーズなどと一緒に食べても栄養が失われる心配はありません。
生のままでは食べづらいという場合は強火でサッと炒めるなどして加熱時間を出来るだけ短くしたり、煮物や汁物にするときはビタミンUが溶け出した汁まで飲み干す、そして、何度も温め直さないことが大切です。
ビタミンUの推奨摂取量については今のところ定められていませんが、普段から胃の痛みをよく感じる人、胃がもたれやすい人、お酒を飲む機会が多い人、胃潰瘍や十二指腸潰瘍が心配な人はビタミンUを積極的に摂取することをおすすめします。
ただし、アセトアミノフェンが配合された解熱鎮痛剤を服用している場合はキャベツの摂取を控えてください。
キャベツに含まれる別の成分が、薬の作用を弱めてしまう恐れがあります。

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