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パントテン酸の効果・効能

公開日: : 最終更新日:2016/03/24


パントテン酸は、水に溶ける性質を持った「水溶性ビタミン」の一つ。
ビタミンB1やB2などと同じ「ビタミンB群」の仲間であり、かつては「ビタミンB5」とも呼ばれていました。
パントテンという名称は、ギリシャ語の「どこにでも存在する」という言葉に由来し、その名のとおり、幅広い食品に含まれています。
基本的に水溶性ビタミンは体外に排出されるので貯めておくことはできませんが、パントテン酸の場合は含まれる食品の数が多く、不足しにくいのが特徴です。
三大栄養素(脂質・糖質・たんぱく質)すべてのエネルギー変換をサポートする「コエンザイムA」という補酵素としての役割があり、中でも脂質のエネルギー変換に深く関わっているため脂肪の代謝に役立つ「ダイエットのビタミン」として知られています。
その他、善玉コレステロールや免疫抗体、ホルモンの合成にも関与しており、特に、ストレスを感じたときに副腎から分泌される抗ストレスホルモンはパントテン酸がなければ十分に合成することができません。
このことから、同様の働きを持つビタミンCとパントテン酸は「抗ストレスビタミン」と呼ばれています。
ビタミンCとパントテン酸の組み合わせはアレルギーにも効果があり、この2つを使った治療法が注目されています。
また、パントテン酸には皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあることから紫外線・やけどなどによる炎症を抑える目的でサンスクリーン用品や塗り薬に配合されたり、手術後の傷の治りを良くするために利用されることもあります。

パントテン酸の効果・効能・不足した場合の病気や症状など

パントテン酸は、脂質・糖質・たんぱく質からエネルギーを作り出すために必要不可欠な栄養素です。
中でも脂肪を代謝させる際には欠かせない補酵素なので、パントテン酸が不足すると脂肪が溜まりやすい体になってしまいます。
他にも様々な酵素の働きを正常に維持する作用があり、その代表ともいえるのが、抗ストレスホルモンの合成サポート。
人間の体は副腎皮質ホルモンという物質を副腎から分泌することでストレスに対抗できるようになるのですが、このホルモンは副腎の機能が弱っていると上手く合成されません。
そこで、パントテン酸が副腎の働きを助け、ホルモンがスムーズに合成されるよう促しているのです。
もう一つの「抗ストレスビタミン」であるビタミンCは副腎皮質ホルモンの分泌を助けており、同時に摂ることでストレスへの抵抗力がよりいっそう高まります。
さらにパントテン酸は、ビタミンCのコラーゲン生成を助けているので肌の健康のためにも、この2つの組み合わせは非常に有効です。
また、パントテン酸には免疫抗体の合成を助ける働きもあり、細菌やウィルスに対する抵抗力が高まって様々な病気を防ぐことができます。
特に効果的なのは、悪玉コレステロールが原因で起こる動脈硬化の予防。
パントテン酸が善玉コレステロールを増やすことで悪玉を取り除いてくれます。
反対に、パントテン酸の欠乏によって心配されるのが、ストレスによる不調、免疫力の低下、善玉コレステロールの減少による動脈硬化です。
その他、パントテン酸はたんぱく質の代謝にも関与しているので、不足すると髪のツヤがなくなったり、白髪が増えることもあります。

パントテン酸の摂取の方法や注意、多く含まれる食品など

パントテン酸を含む食品は非常に多く、私達が普段から口にするほぼ全ての食品にまんべんなく含まれています。
中でも特に含有量が多いのは、鶏・豚・牛のレバー、フォアグラ、からすみ、ニジマス、たらこ、卵黄といった動物性食品です。
植物性食品では、納豆や干しシイタケなどがあります。
食品によって含有量は異なりますが大きな差はなく、通常の食生活でパントテン酸が不足することはまずありません。
わずかな量ではあるものの、パントテン酸は腸内でも生成されるので特に意識しなくても、大半の人が必要量を満たすと言われています。
ただし、抗生物質を長期間服用している人の場合腸内で作ることがほとんどできず、不足しやすい傾向にあります。
さらに、カフェインとアルコールはパントテン酸の摂取を阻害してしまうので、コーヒーやお酒をよく飲む人も通常より多めに摂取しなければいけません。
パントテン酸の性質としては、水溶性であるため水に溶け出しやすく、酸素や光には比較的強いですが、熱・酸・アルカリには不安定になります。
パントテン酸を効率よく摂取するために、「煮込み料理は汁も一緒に」「加熱時間は出来るだけ短く」「酸性やアルカリ性のものを混ぜるのは避ける」といったことを心がけるようにしましょう。
また、抗ストレスホルモンの合成に関わるパントテン酸はストレスを感じやすい人ほど必要量が増します。
その場合はパントテン酸に加えて、抗ストレスホルモンの分泌を助けるビタミンC、さらに、この分泌促進作用を助けるビタミンEと一緒に摂るのがおすすめです。

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「日本人の食事摂取基準(2015年版)」パントテン酸の摂取基準

性別 男性 女性
年齢等 目安量 目安量
1~2(歳) 3 3
3~5(歳) 4 4
6~7(歳) 5 5
8~9(歳) 5 5
10~11(歳) 6 6
12~14(歳) 7 6
15~17(歳) 7 5
18~29(歳) 5 4
30~49(歳) 5 4
50~69(歳) 5 5
70以上(歳) 5 5
妊婦   5
授乳婦 5
  • 数値の単位は(mg/日)で示しています。

※江崎グリコ株式会社 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」より引用

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